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2012年1月22日日曜日

コスタ・コンコルディアの事故

コスタ・コンコルディアで事故が起きてしまいました。
残念としか言いようがありません。

 クルーズ船としてはカジュアル船で、値段が安く我々庶民でもがんばれば乗れそうな船なので、完全に他人事とは思えない事故です。特に、今伝えられている船長などのテイタラクぶりを聞くと、今後のクルーズ旅行に少々不安を覚えてしまいます。

 私はプリンセスクルーズのゴールデンプリンセス号に1度乗船しただけですが、その時の経験から一言書き込んでおきたいと思います。

 クルーズ船では、乗船すると必ず避難訓練が行われます。ゴールデンプリンセス号でも行われました。。所定のサイレンが鳴り、自室にある救命胴衣を持って、自分の救命ボートにのるための所定の集合場所に集まり、そこで救命胴衣の付け方や緊急時の海への飛び込み方のレクチャーを受けるというものです。レクチャーと言っても放送を聞いて、実際に救命胴衣をつけてみる程度のもので、時間にしても15分くらいのものです。ただ、一応緊急時にどういう動きになるのかは一度経験できます。

 今思い返しても、心配だなあと思うのは、我々日本人乗客の避難訓練です。ゴールデンプリンセス号では、旅行会社の添乗員から、「船の避難訓練には出なくてよい。」と言われ、出航後行われた日本人乗客だけを対象にしたオリエンテーション(船に乗り込む全部のツアーの乗客が一つの部屋に集まって、船の日本人コーディネーターから船内生活などについて説明を受けるもの)の際に、救命胴衣を持ち込んで、そこで着用の仕方の説明がありました。しかし、では自分の救命ボートに乗るための集合場所はどうやって知るのか?そこまではこの説明会ではフォローはなく、「後で確認しておいてください」というだけでありました。
 日本人乗客は英語が堪能ではない方が多く、このような形式で救命胴衣の着用方法が説明されることになっているのでしょう。それはそれでわかります。でも、少し割り切りすぎのような気がします。
 本当に緊急事態になれば、英語が分からなかろうが、自分が乗る救命ボートに自分でたどり着き、乗員の指示を受けて避難しなければなりません。日本人コーディネーターや添乗員がすべてのツアー客をフォローすることは不可能です。なので、少なくとも「船の避難訓練には出なくてよい」というのはやりすぎのように思います。船の避難訓練に出て、追加的に日本語でも説明するというくらいでないとまずいのではないでしょうか。

 私の乗ったゴールデンプリンセス号がたまたま上記のようなやり方だっただけかもしれませんが、これから乗られる方、「船の避難訓練には出なくてよい」と言われても、出ておいた方がよいと思います。いざというとには備えましょう。

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