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2011年10月2日日曜日

ゴールデンプリンセス号-アラスカクルーズ3(2011年9月19日)

第3日目 2011年9月19日(月) Juneau(ジュノー)寄港

 さあ、今日はジュノーに寄港です。
 お天気は曇りで、ときどき小雨が降ってきます。微妙な天気です。
 ジュノー入港は12:00の予定でしたが、11時半頃には既にジュノーに接岸しました。
 我ら二人は午前中から船のプロムナードデッキを散策。プロムナードデッキは、船の周りをぐるりと1周する外周路です。ここを散歩すると、海風を受けながら海を眺め、船を眺め、島々を眺めることができ、自動的に黄昏モードになれます。「船旅してるぜ!」という雰囲気満載で小生は大好きな場所です。
 そのプロムナードデッキから着岸を見守りました。ジュノーには既に別の大型クルーズ船が着岸済みでした。ゴールデンプリンセス号もゆっくりと岸に近づき、太いロープを岸壁に渡し、船を固定していきました。こういうシーンを見るのは小生は大好きなのですが、見ている乗客はあまり多くありません。結構楽しいのに・・・

 ジュノーでは、船が主催するツアー(ショア・エクスカーション)に参加することにしました。
 エクスカーションは乗客が自由に申し込むものなのですが、今回のJTBツアーでは、JTBが最も人気のあるエクスカーションに予め申し込んでくれていました。参加したくなければ後からキャンセルしてくれという方式です。我ら二人もジュノーと次の寄港地のスキャグウェイでは、参加しようと考えていたエクスカーションが予め申し込まれていたので、そのまま参加することにしました。もう一つケチカンでのエクスカーションは、参加したくないものでしたので、キャンセルしました。
 そのジュノーで参加するエクスカーションは、ホエールウォッチング&メンデンホール氷河見学です。どちらもありきたりではあるのですが、ジュノーの目玉と言われているものです。
 さて、12時前には船は着岸を終え、上陸可能となりました。すぐにエクスカーションに出発だーと意気込みたいのですが、なぜかエクスカーションの集合時間は12:45。それまでは暇です。なので、奥さんのお久とともに、一度船を降りてみました。
 実は、ジュノーのエクスカーションを考えるにあたって、ジュノーには降りた岸壁にエクスカーションのツアーデスクがいっぱい並んでいるという情報があり、船主催のエクスカーションよりもそちらで頼んだ方が安いということでした。さんざん迷った挙句、ホエールウォッチングとメンデンホール氷河見学両方を半日で実現するには、結構効率的に回る必要があるため、セットになったツアーの方がよいこと、また、せっかく来て、うまく回れなかったなどというリスクを減らすために、船主催のエクスカーションに申し込むことにしました。しかし、今回降りてみて、事前の情報にあったようなエクスカーションのツアーデスクは全くありませんでした。なんとなく、デスクの形跡みたいなものはありましたが、どれもクローズでした。おそらく夏場のピーク時にはそういうデスクはあるのでしょうが、学生の夏休みも終了している9月の最終シーズンではもうクローズなのでしょう。もし船のエクスカーションに申し込んでいなかったらと思うとぞっとする出来事でした。

 降りたところに、大きなお土産物屋がありました。今回の我々のクルーズはプリンセスクルーズとしては最後のアラスカクルーズ船です。したがって、お土産物屋もバーゲンセールをやってくれていました。これはシーズン最後の特権ですね。この先も楽しみです。「アラスカ」の文字が刻まれた3ドルほどの帽子を購入し、気分を良くしたところで、一旦船に戻りました。
 昼食は、船のハンバーガー屋で済ませました。大きなハンバーガーでポテトも山盛り。ポテトまで全部食べればお腹いっぱいです。

 我らの参加するエクスカーションはプリンセスシアターに集合です。何百人という数です。さすが最も人気のあるエクスカーションです。集合して、バスが到着しだい、シアターから移動という段取りになります。
 日本人ツアーの添乗員さんはここで大奮闘されました。というのも、仮にも船主催のツアー。しかし、添乗員さんからすれば、同じJTBならJTBのツアー客は同じバスに乗せたい。しかも、我らの参加したJTBのツアーでは、「イヤホンガイド」なるものがあり、無線式のレシーバーが全員に配られ、添乗員さんが小声で話した声が、ツアー客全員に聞こえるというシステムをとり、英語のアナウンスなどをその都度通訳してくれたり移動の指示を出してくれたりするということをしていました。なので、ツアー客の乗るバスが分かれたりしたら大変なことになります。つまり、イヤホンガイドができなくなるということです。なので、添乗員さんは、日本人が分かれないように、船側とも交渉していました。そしてついには、「日本人だけが移動!」なんてことになりました。すごく楽で便利ですが、何となく他の乗客との一体感のなさというか、海外旅行に来ている感が減少する気持ちになってしまいました。
 このエクスカーションでは、バスによって、最初に氷河を見に行くか、ホエールウォッチングに行くか分かれるようですが、我らのバスは、最初にホエールウォッチングでした。バスは運行中ずっと運転手さんが英語でジュノーの歴史やら何やらを説明してくれます。添乗員さんは、独自の資料などでホエールウォッチングの説明や、運転手さんの話を日本語にしてささやいてくれます。英語を一生懸命聞いている必要はありません。うーん、やはり複雑な気持ちです。個人的には運転手さんの英語に集中したい気持ちもありますが、イヤホンでは移動などのロジ的な指示も流れてくるので、イヤホンを外すわけにはいきません。日本語情報と英語情報が入り乱れて耳に入ってきます。

 バスは15~20分で港に到着しました。ホエールウォッチング用の船は大きな船です。2階建てで100人以上は乗れそうな船です。我ら二人は船に乗り込むや、他の同じツアーの方々が1階席に着くのを片目で見つつも、彼らと別れ2階席の操舵室の後ろの窓側を陣取りました。不良二人組です。これで周りは外国人ばかりになるかなと思っていたら、JTBとは違う日本人ツアーの方々が我々の姿を見つけてかどう知りませんが、集まってきてしまい、結局日本人に囲まれてしまいました。
 船の座席には、2席に1個双眼鏡が付いていました。双眼鏡は持参しましたが、1個だけだったので、これで二人とも同時に双眼鏡をのぞけます。
 船は動き始めると、どこかに向かいます。どこに向かっているのかは無論我らは全くわかりません。クジラとか見せてくれよーという思いだけです。自分でも海面を探しますが、それほどうじゃうじゃいるものでもないようです。
 船の中ではきれいな女性のクルーがクジラやアラスカの生物のことをいろいろ説明してくれます。一方で、操舵室を見ていると、クジラを一生懸命探しているようです。クジラが見られなければ乗客に100ドル返すことになっているので、クルーも必死のようです。

 「11時の方向、クジラだー!」そういうアナウンスが流れました。乗客がわーっとそっちの方向に集まり、人々は会話を止め、船の中が静まり返ります。全員、海面に目を凝らしてクジラを探します。しーーーーーーーーん。どれくらい待ったでしょうか。影も形もありません。どうやら、いたことはいたのでしょうが、潜ってしまったようです。空振りです。こんなことが2度ほど続きました。ホエールウォッチングって意外と難しいのかもしれないと思いました。

 とかなんとかしているうちに、その瞬間はやってきました。5~6頭のクジラの群れです。潮を吹いては潜り、潮を吹くときに背中が見えます。潮を吹く映像や写真はこれまでに何度も見てきたように思いますが、潮を吹く音がリアルに聞こえます。「ブシュー」という音が一番印象的です。何度か潮を吹くと、最後に深みに潜ってしまいます。この深みに潜る際に尻尾が海面に出るようです。逆に言えば尻尾を見てしまうとしばらくは潜ってしまってもはや見ることはできなくなります。こんな群れをその後何度も見ることができました。
 船の中では、ホットチョコレートなどを無料で飲むことができます。飲みすぎてもトイレが完備されていますので心配はいりません。
 ラッコなども見てみたかったのですが、これはかないませんでした。

 ちなみに、ホエールウォッチングの際の服装ですが、小生は、半袖下着、長袖シャツ、厚めのフリース、雨合羽(山用の上下セパレートタイプの上着のみ)という重ね着でした。外は冷たい雨で風もありましたが、一応これで極端に寒いということはなく、無論暑いということもなく過ごせました。特に雨が降っていたので雨合羽はマストと思われます。

 ホエールウォッチングを終えると、次はいよいよメンデンホール氷河です。港からまた15分くらいバスに乗ります。外は雨です。時間は5時半を回り、外は少し暗い感じです。日の入りが7時過ぎなので、徐々に暗くなっていく状況です。
 なので見学できる時間は、45分。45分後にはバスが出るため、実質40分くらいしかありません。
 駐車場からメンデンホール氷河がよく見える場所までは我らの脚で徒歩5分くらい。やや遠目に見る感じですが、見えた瞬間は「おーーーーーーー!」という驚嘆の声がでました。初めて見る氷河です。確かに氷の塊が流れのようになっています。写真では見ていましたが、リアルはやはり違います。心を揺さぶられるものがありました。
 雨の中記念撮影を済ませ、ビジターセンターに行きました。ここではお土産物のほか、氷河のでき方などの展示があります。トイレに行って、展示を見て、お土産を見てとしていると相当駆け足でももう制限時間です。やはり45分では見切れません。行かれる方は、最低60分、できれば90分は見込まれた方がよいかと思います。いずれにしても、この氷河は最大限にお勧めです。

 帰りのバスに乗る際に、運転手さんに船に戻る前にジュノーのダウンタウンで降りることは可能か尋ねたところ、可能とのことでありました。その場で運転手さんにお願いしてもよかったのですが、ツアーで来ている以上、添乗員さんにお断りする必要があります。なので、添乗員さんにお願いしようと思っていたら、運転手さんと添乗員さんが話をされたらしく、こっちらお願いする前に「降りたい方いますかー?」という状況になってくれました。なので、船に戻る前にダウンタウンで下車しました。ダウンタウンとは言っても、船の泊まっている岸壁からすぐ近くで、船がそこに見えているくらいのところです。ダウンタウンから一番近いところにはホーランドアメリカの船が、二番目に近いところにゴールデンプリンセスが、三番目にセレブリティの船が止まっていました。
 さて、ダウンタウンはお土産物屋をはしごしました。ネイティブアメリカンが製作したアラスカ物産を主に見ました。トーテムポールのミニチュアを買って帰りたいと思い、何軒も見て回りました。基本的にバーゲンにはなっていますが、ネイティブアメリカンのハンドメイド製品は小さくても値がはります。材質がいいものだと小さなものでも何百ドルになります。シーズンも終わりなので、もっと値下げしてくれるのかなとも思ったのですが、値段を尋ねても値札の値段以上に下げる雰囲気は不思議と全くありません。店を出ようとしても何の声掛けもなく、どうしても売りさばこうという商売っ気はどのお店も全く感じられませんでした。最終的には小さなトーテムポールを購入しました。ケチカンにお店が多いと聞いていたのですが、天候の影響で寄港できなくなったので、ここで買っておいてよかったです。
 お土産屋さん巡りとならんで、おいしそうなものがあれば夕食を食べていこうとレストランを探したのですが、港周辺ではほとんどレストランらしいレストランは見当たりません。もっと街の奥にいかないとどうもないようです。既に真っ暗になっていたので、あまり深入りはせず、レストランがなければ船で食事するかという感じになったのですが、一軒ありました。スモークサーモンを販売するお店に併設してシーフードレストランがありました。TAKUというお店です。せっかくなのでここで食事をしていくことにしました。
 アラスカビールにサラダとサーモンのソテーを頼みました。料理は値段も少し高めですが、量も相当量あり、二人で食べるには、2品で十分という感じでした。もう一つパスタも頼んだのですが、キャンセルしたほどです。サーモンは付け合せでライスも選べ、御飯党の小生には大満足となりました。ここのお料理はとてもお勧めです。ちなみに、アラスカビールは船でも普通に飲めますが、瓶ビールのみです。このお店では、生のアラスカビールが飲めます。うまいです。

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